産後の安静はいつまで?いつからどのくらい動いていいのかを解説
どうも。助産師コーチの馬場佐希子です。
あなたは産後の身体のトリセツ(取扱説明書)ご存知ですか?
今日は、ご質問を頂いたので回答しますね。
『どのくらい安静にしないといけないか分からない。』
『産後重いものを持っちゃいけないってい言うけど、いったいいつまでなのかしら。』
そんな質問にお答えします。
産後いつまで安静が必要なのか。安静期間は?
産後1ヶ月は少なくとも安静が必要です。
横になっている時間の方を長くします。
産後1ヶ月の生活はとっても大事。無理は禁物。完璧を目指さず、使える資源を探しておこう。
意識しないと、授乳にオムツ替えに抱っこに。
食事にシャワーにトイレに。
それだけでも起きている時間の方が長くなりがち。
意識して横になりましょう。
産褥期と言われる期間は産後特に安静が必要
産後の最初の3ヶ月は身体が妊娠前の状態に戻る大事な期間です。
▼動画でも解説しました▼
産後の運動はいつ始めるの?その理由は妊娠・出産でダメージを受けた骨盤底筋の回復にあった
まず何に気をつけるのか、というのは次のことです。
産後の安静が必要な理由。いったいいつまで重いものを持つのを避けたほうがいいの?その期間は
なぜ、産後に安静が必要かというと、骨盤底筋がダメージを受けているからです。
骨盤底筋、というのはお股の底の筋肉です。
お産の時に、骨盤底筋は2〜3倍に伸びます。(妊娠そのものが骨盤底筋に負担をかけているので、帝王切開でもダメージを受けています。)
それが元に戻るまでに約2ヶ月かかります。
この時期に無理をすると
- 尿漏れ
- 内臓が下がってくる(内臓下垂)
- 子宮が下がってくる(子宮下垂)
・・・など
といった症状が現れることもあります。
また、妊娠・出産で内臓や身体もダメージを受けていますよね。
子宮が回復している時期で悪露も出ています。子宮が元に戻るのも6〜8週間かかるんです。(←産褥期と言われる期間)
だから、少なくとも産後1ヶ月は安静に。
骨盤底筋が元に戻る2ヶ月頃までは、重いものを持ったり、腹圧がかかるようなこと・日常生活の負荷が大きくなることは避けます。そうしつつ、ダメージを受けた骨盤底筋を強化することや、腹筋を取り戻していくことをやっていきます。
産後どのくらい動いていいのか、いつから動いていいのか
上に述べたように、産後の身体の回復の目安になる時期はあります。
しかし、個人差も大きいもの。
- 切迫早産で安静の期間が長かった
- お産が長くて大変だった
- 出血の多いお産で大変だった
- 帝王切開だった
- 高齢出産
など、これまでどんな妊婦生活を送ったか・どんな出産だったか、ということが影響します。
また、生活の仕方でも産後の回復速度は変わります。
そこで、一番参考になるのはあなた自身の感覚です。
- 横になりたいな
- ちょっと抱っこしながら立っているのしんどいな
- 座っての授乳も疲れたから、添い乳にしよう
- 動きたくなってきた
こんなちょっとした感覚が、時期を見定めるのに役立ちます。
こういったことは、全ての女性にぜひ妊娠中から知っておいて欲しいんです。
余談ですが、産後の理想の体型をイメージしている私。
産後4ヶ月の私はまだなりたい体型には戻っていません(汗)
わがままボディを、これから引き締めていこうと思います!
馬場
産後3ヶ月の時に激しく動きたくなり、産後ダイエットになるのか本気で踊ってみた動画です↓
ダンスは激ヘタですが、助産師の視点から、産後役に立つ情報を渾身の字幕にしました。
字幕を楽しんでもらえるとうれしいです。
馬場
【産後ダイエットになるのか】2週間で10kg痩せるダンスを産後3ヶ月のアラフォーオカンが本気で踊ってみた
本気で踊ると、こんな顔になります。
産後3ヶ月の方のリアルな声
実は、産後3ヶ月経って、レッスンに参加してくださった親勉インストラクターの浜屋清美さんも、こんな悩みをお持ちでした。
10月に出産を終え、いつ頃から身体をどのくらい動かして良いのか知りたかったんですよ。
浜屋清美さん
そうですか。良い時期に来てくださいましたね。産後3ヶ月は動き始めるにはぴったりの時機です!
他にどんな悩みがありますか?
馬場
赤ちゃん返りした次女の相手をしていると、2人抱っこやおんぶ、ぶら下がられたり、何だかんだと体を使っていたら…
(あり得ないけど感覚として)骨盤がぐらぐらしているような、足元がしっかりしてない感じだったんです。
身体が硬く疲れているし、頭痛もあります。
浜屋清美さん
そうでしたか。動くようになって、骨盤がぐらつく感覚が出てきたんですね。
ありえないなんてことはないんですよ。身体からのサインですから、その感覚は大事にされてください。
馬場
産後のレッスンを終えての感想
レッスンを終えてみていかがですか?
馬場
- 頭がすっきり!
- 身体を動かせる範囲が広がりました。
- 鼻も通った気がします。
- 子どもを抱っこするときのポイントがわかりました。
浜屋清美さん
妊産婦の体の状態、体を動かす時期や、動かし方、なにを意識すれば良いか…ということを、ほーんの一部知ることが出来ました。
ヨガの時には、体の歪みなどを馬場先生の目線から観察し、体の硬さについてもビフォーアフターで検証!
骨盤底筋を意識して、ゆっくり体を気持ちよーく動かし、そしてやっぱり声に癒されました♡
更に、副鼻腔炎や花粉症、中耳炎にも自分で出来ること、お母さんがお子さんに出来ることがあるかも知れないと知ることが出来ました。
濃ゆい2時間を過ごさせて頂きました〜
浜屋清美さん
産後のレッスンをこんな人にオススメしたい!
いや〜、1時間の座学と30分身体を動かしてこの変化を感じて下さったんですよね。
ビフォーアフター写真を見ると、
- 猫背の改善
- 前のめりの首の位置が改善
- くびれが出現
- ヒップアップ
- バストアップ
っという見た目の変化もわかりますよね。
体感されたからこそ、次のような方にこのレッスンをおすすめしたいと太鼓判を押して頂きました^_^
馬場
妊娠中の方、特に自分の力でお産に臨みたい人にオススメしたいです。
出産前に知っておくと安心して出産に臨めると思います。
産後のことにも安心できます。
浜屋清美さん
そして、そしてー!
浜屋さんにとって、馬場は癒しになっているそうですよー。
そう言って頂きうれしいのですが、変化があるのは実は参加者さんご自身の身体の力なんですよね!
『家でやるよりも、ここに来てやった方が効果を感じやすい』というお声をよく頂きますが、それは私の力ではなく、自分に集中できる環境だからなんです。そして、間違いなく身体の機能がしっかり働き出したからです(断言!)
自分のために講座に出て、自分のために時間を使うからそんな風に効果を感じて頂きやすいんですよね。
あなたは、自分のためにいつ時間を用意しますか。
馬場
最後に
馬場さんは妊婦さん・産後の女性の強い味方です。
浜屋清美さん
と仰ってくださいました。
浜屋さん、ありがとうございました。
馬場
(*お子さんは別室で保育士が預かってくれるのでご安心ください。授乳期のお子さんは、様子を見ながら対応しています。)
産後3ヶ月は動き始めるのにぴったりの時期
浜屋さんは産後3ヶ月というベストなタイミングでいらして下さいました。
動き始めるにはぴったりの時機なんです。
特に、骨盤の不安定さも感じていたので、この時期に必要なことをお伝えし即実践したら
びしーっ!!
とハマって上記のような変化を感じて下さいました。
やり始めるなら、時機があります。
産後半年までがチャンスです。
産後の身体のトリセツ(取扱説明書)、あなたもぜひ知っておいてくださいね。
▼産後の記事はこちらも参考になります▼
現在産後のレッスンは中止しています。
自分でからだのケアができる方法をYouTubeで配信しています。
▼例えばこんな感じ▼
▼▼▼YouTubeをもっと見る▼▼▼