頭のたんこぶはお産の勲章
どうも。『産前産後の身体パートナ』の馬場佐希子です。
今日は、お産の時に吸引分娩や鉗子分娩になって、頭が伸びてくる赤ちゃんについて私が思うことを書きます。
たんこぶを作って、産まれてくる赤ちゃんがいます
時には顔に傷がついて産まれてくることもあります。
- 吸引分娩
- 鉗子分娩
- お腹を押されてのお産
- 長く長く時間のかかったお産
赤ちゃんやお母さんの命に関わる緊急度の高い状況では、一刻も早く赤ちゃんをお腹の外に出して命を救うために医療介入が行われます。
赤ちゃんの頭がすっかり伸びることもあります。
鎖骨が折れることもあります。
これは、赤ちゃんもお母さんもお産を頑張った勲章。
その証なのかもしれません。
この世に産まれてくれてありがとう。
たんこぶは引っ込むけれど
次第にそのたんこぶも引っ込んでいきます。
お顔のお傷も消えていきます。
折れた骨もくっつきます。
だから、心配はないのかもしれません。
”かもしれません”と
歯切れが悪くなってしまうのには、理由があります。
実はお産の時に赤ちゃんの身体に残った影響がその後の育てにくさに関係しているかもしれないと感じるからなんです。
- こんなに泣くの?!というくらい良く泣いて、自分が休まる時間がない
- 母乳の飲みが悪い
- いつもグズグズ機嫌が悪い
- 抱っこしにくい
感じるだけでなく、赤ちゃんの身体の不快がなくなると眠りが深くなったり、抱っこしやすくなったりします。
ちょっと想像してみてください。
あなたが、高熱で体調の悪い時に良く眠れますか。
大怪我をして傷が痛くて苦しい時に、すやすや眠れますか。
痛みが強い時に、食欲がわきますか。
おとなでも体調が悪い時には、
・食欲が落ちる
・睡眠の質が悪くなる
・気持ちが落ち着かない
そんな状態になりますよね?
物言えぬ赤ちゃんも、そんな状態になっているように見えるんです。
妊娠中やお産の最中にできることはなかったのか
伸びた頭もお顔についた傷もそれは本当にほんとうに頑張って産まれてきた勲章であることに変わりありません。
ただ、そんなに大変なお産になる前にするりと産める身体を作れていられたら。
結果はどうだったんだろう、と思わずにいられないのです。
- お腹の中にいるときから、赤ちゃんが楽な姿勢でいられたなら。
- 赤ちゃんも自分も楽な姿勢でお産ができていれば。
- 赤ちゃんや自分を助け励ますような呼吸ができていたら。
- 最後まで産める体力があったら。
- 産み出す力になるような栄養補給ができていれば。
「たら」「れば」を語っても意味はないのはわかっています。
だけど、そう思わずにいられないのです。
お産の結果に関わる僅差
もうだめだ、と思いたくなるような状況でものすごい底力を発揮する産婦さんも中にはいらっしゃいました。
そこには何があったかというと特別なことじゃなかったんです。
◯支えてくれるパートナーの存在。
◯食欲なんてないけれどそれでも作ってきたおむすびを食べていた人。
◯精神的なタフさ。
◯「赤ちゃんも頑張っているから自分も頑張る!」と宣言した人。
◯周囲の応援・励まし。
◯たまたま演劇で鍛えていた腹式呼吸。
◯お産が進むようにと、何度もなんども姿勢を変えたりトイレに向かった人。
そういった食事や環境、呼吸、精神的な心の向け方や動きが複雑に絡み合ってお産が進みます。
もちろん、どんなお産でもこの世に生を受けたことあなたが母になったことは奇跡だと思います。
それだけで、すばらしいことだと思っています。
その頭のたんこぶもお顔の傷も勲章なことに変わりありません。
だけど、もし長くて苦しいお産で次のお産はそうなりたくない!と思っているなら私は妊娠中から準備できることを全力でお伝えしたいし応援したいんです。
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