マタニティヨガが私にとって効果的だった3つのこと。妊娠中や安産にどんな風に役に立つのか?
どうも。助産師コーチの馬場佐希子です。
私は助産師で、マタニティヨガをしていたので、相当に安産だったように思われているかもしれません。
でも、実際の出産は・・・。
分娩所要時間は短いので安産と言えば、安産です。
ですが、頭でっかちで、緊張が強いので、なかなか頑固なお産でした。
子どもによってもお産の様子が違うので、その個性も感じます。
やっぱり、お産には自分が全部出るんですよね。
隠せません。
今日は、私にとって、マタニティヨガが役に立ったこと、効果的だったことについて書きます。
マタニティヨガの効果①妊娠中〜出産の時に無駄な力が抜ける=リラックスしやすい=安産につながる
お産にリラックスが重要なことは、下記の記事でも書きました。
出産の時、どんな状態?
- 満員電車で通勤
- 長時間のパソコン作業
- 取引先や同僚や上司との調整等
仕事をしている時は、神経張り詰めて、戦闘モードです。
交感神経優位のその状態が当たり前過ぎて、緊張していることにさえ気付きません。
そんな状態で、力を抜けと言われても「いや、力入ってないし。」くらいなもんです。
お産もそんな感じになります。
強い陣痛がくると、子宮の収縮(=緊張)と共に身体もきゅーっとかたくなります。
身体も緊張しやすいです。
緊張状態だと陣痛が去っても、身体のかたくなったのは解けにくいです。
陣痛がない時でも、その身体がかたくなっていることにさえ気付かない、ということになります。
こちらの記事で、リラックス状態と緊張状態を比較した写真を載せていますので、見てみて下さい。驚きますよ。
マタニティヨガをやっていたおかげで妊娠中も陣痛中もリラックスしやすい
そもそも緊張していることに気付かないことには、リラックスも何もありません。
- どこに力が入っているのか分からない
- どこが緊張しているのか分からない
- 力の抜き方が分からない
- 自分の身体をどうしたいのかも分からない
そんな状態で、リラックスなんてできません。
普段から自然とは程遠い生活をして、身体を使うことも少なく、緊張状態で過ごしていたら、ぶっつけ本番の出産で、簡単にリラックスすることは難しいです。
それが、ヨガのおかげで、自分の足先、指先、脚、腕、肩、首、頭、背中、腰、おしり、赤ちゃん・・・と細かいところに自分の意識を向けることができました。
陣痛がない時の身体の緊張にも目を向けられました。
で、気付くと変えられます。
妊娠中も出産の時も意識的に力を抜ける
- あー、腕まで力が入ってたー
- 肩までがちがち
- すとん、と力が抜けるー
- 赤ちゃんも今はお休みしてるかなー
- よろしく頼むよー
- 待ってるよー
- がんばって出ておいでー
なんて思ったり、頭ぽかーんとしたり、バランスボールに身を委ねたりしながら、意識的に力を抜くことができていました。
出産の時に必要な緊張と弛緩、身体が勝手に、自然とやれる
身体が勝手にできたら占めたもんです。
身体が勝手にできるというのは、リラックスした良い状態ということでもあります。
ヨガは緊張と弛緩が合わさっているので、身体が勝手に無駄な力を抜いて、必要なところにだけ力を入れることができました。
例えば赤ちゃんが出てくる時、陣痛の波に乗って、フンっ!と出てくるのを助けるように力を入れたけど、後は産道をふわーっと柔らかくできていました。
身体が勝手に。
出産時は、そんなこと考えてないので、振り返ってみるとこういう感じです。
おかげで?!おかげなのか?!
会陰切開も、傷もほとんどなく、産後の身体が楽でした。
マタニティヨガの効果②妊娠中〜出産の時に効果的な呼吸の力
ヨガは呼吸というイメージを持っている方も多いですよね。
お産の最中、呼吸の力を借りられました。
呼吸のおかげで、痛みに集注しなくなります。
妊娠中〜特に陣痛中、赤ちゃんは酸素を必要としている
深い呼吸は、お腹の赤ちゃんにとって、とても大切です。
上記の戦闘モードで仕事して、交感神経優位で終始緊張状態の人は私ですが、そんな状態の時は、呼吸も浅いです。
妊娠中は特に呼吸が浅くなりがちです。
妊娠中から呼吸を深めておくことが、お産の時の練習にもなります。
陣痛は、子宮が収縮しますから、お腹の中の赤ちゃんにとっては、苦しいわけですよね。
だから、あなたが十分な酸素を供給しないと赤ちゃんは酸欠になります。
浅い呼吸では、酸素が十分に行き渡らないことがあります。
陣痛の時に気がそれる
呼吸に集注することで、必要以上に痛みを恐れたり、不安を感じたり、緊張したりするのを防げます。
深い呼吸が赤ちゃんを助けていると思うと、自分や赤ちゃんのことを大切に思えてきました。
妊娠中や出産の時に役立つヨガの呼吸法をいくつかご紹介
ラマーズ法とか、ソフロロジーとかありますが、私がやっていたのは、下記のような呼吸です。
文章では分かりにくいかもしれませんが、一緒にやって体感してみて下さい。
例えば、腹を膨らませるように、ゆっくりと鼻から大きく息を吸い込んで、強く吐く!と、お腹に力が入りますよね?
→いきみ逃しに使えます。
今度は、静かにゆっくり丁寧にお腹を膨らませるように鼻から息を吸い込んで、鼻から静かに丁寧に息を吐くと、それだけで身体の力が抜けますよね?
→リラックスやいきみ逃しに使えます。
*私はほぼこの呼吸で乗り切りました。
更に、吸い込んだ新鮮な空気をお腹の中の赤ちゃんに届けるように丁寧に丁寧に呼吸して、陣痛に耐えている産まれてこようとする赤ちゃんに、新鮮な酸素を届けようと深く深く呼吸すると、・・・どうでしょう?
陣痛や赤ちゃんや自分のことを応援したくなりませんか?
愛おしく思えませんか?
自然とお腹の赤ちゃんに手がいきますよね?
マタニティヨガの効果③妊娠中〜出産の時疲れにくい+産後の回復が早い
出産にかかる時間はご存知ですか?
お友達から、2日苦しんだとか、3時間のスピード出産だったとか、病院についたらすぐ産まれたとか、長い間陣痛の末、結果帝王切開だったとか。
お産って、人の数だけありますよね。
お産の平均時間というのはありますが、本当っに人それぞれです。
その長い(と思われる)お産を少しでも快適に過ごせるといいですよね。
妊娠中や出産の時にいかに楽に過ごせるか
ヨガをしていると、自分の身体のことや心の状態に敏感になるので、どんな状態が自分にとって心地よいか気付きやすいし、その心地よい状態に持っていきやすいです。
バースプランって何書けばいいの?!と戸惑っているあなたに。を参考に、あなたがどうしたいか考えてみてください、
無駄な力を抜いて楽に過ごせると、疲労の蓄積度も全く変わってきます。
ずーっと長時間緊張しているのと、同じ時間心地よく過ごすのを比べてみて下さい。
その差は歴然です。
心地よく過ごすことや、好きなことをやっている時や、前向きな気持ちは疲れにくいです。
不安や恐怖、やりたくないことや後ろ向きな気持ちは疲れを助長しますね。
お産もそれと同じです。
心の向け方で変わってきます。
産後の回復にも影響する
呼吸に意識し深い呼吸をすることによって、酸素や栄養の巡りが良く、老廃物の排泄も早く、疲労も蓄積しにくく、回復も早いです。
自分の力を十分に発揮でき、自己治癒力が増します。
深い呼吸は、心の安定にもなりますね。
身体もぬくぬく心地よい、ということは、お腹の中の赤ちゃんも、ぬくぬくいい気持ちです。
マタニティヨガで整った身体はこんなことも
適度な筋力があることで、出産の体勢や、骨盤の開閉を助け、お産を楽にし、産後の戻りも良くなります。
まとめーマタニティヨガが私にとって効果的だった3つのこと。妊娠中や安産にどんな風に役に立つのか?ー
いかがでしたか。
私の場合は、マタニティヨガがこんな風に役立ちました。
人によって、合う合わないもありますし、全てに適わなくても良いと思います。
妊娠・出産・産後どの場面でもマタニティヨガが役に立ちました。
特に呼吸は、たったこれだけ?と思うようなことですが、本当に助けになります。
もちろん、マタニティヨガじゃなくても良いと思います。
ヨガは、躍起になって歯を食いしばってやることではありません。
自然の中に身を置いて、ゆったり過ごすことだけでもリラックスや呼吸を深めるのに効果的です。
あなたが良いなと感じる、その感覚を信じてみて下さい。
YouTubeでマタニティヨガ・産後ヨガの動画も発信しています。
チェックしてみてください。
お産は身体でするものですし、その感覚がとても大切です。
これらの記事も参考になります。
おしまい。