辛いつわり、いつまで続くの?症状と8つの対処法。
どうも。「産前産後の身体パートナ」の馬場佐希子です。
今日はつわりのことについて書きます。
先日、若年妊婦のお嬢さんを全力で支えているひとみさんから、マタニティブルーの対応について電話相談の感想を頂きました。
どうする?!マタニティブルー。旦那も実母も全力でサポートだっ。どうする?!マタニティブルー。旦那も実母も全力でサポートだっ。
つわりのときの対処法についてもご相談頂きましたので、ここにまとめておきます。
つわりの時期
2割の人を除いて、程度の差こそあれ、ほとんどの妊婦さんがつわりを経験しているってご存知でしたか?
妊娠8〜12週がピークで、13週頃には落ち着いてくることが多いです。
胎盤が完成する16週頃には症状がなくなる方が殆どです。
しかし、妊娠全期間を通して、調理の匂いがダメだったり、ずっと気持ち悪くてムカムカして、食べられないという方もいらっしゃいます。
つわりの原因
なぜつわりが起こるのかは、原因ははっきりされていませんが、以下のようなことが言われています。
ホルモン説
妊娠に伴い、様々なホルモンが増量します。
その中でも、特にエストロゲンやヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が消化管機能に影響を与え、つわりの発症に影響しているとされます。
特に、hCGは妊娠初期から増え始め、妊娠8〜12週にピークがあり、以降急激に減少しますが、そのhCGの増加とつわりの発現が一致しているようです。
精神的な要因説
精神的なことでつわりがひどくなりやすいなど言われていますが、あくまで修飾因子とされています。
つわりの症状
よくドラマで見る、「うっっっ」とか言って、トイレへ駆け込むあれ、経験しましたっか?
先日も、「あんなドラマみたいなやつ経験してない〜」って、マタニティヨガで盛り上がってましたが、下記のような症状があります。
•ムカムカする
•食べると吐く(または気持ち悪い)
•食べないと吐く(または気持ち悪い)
•匂いがダメ
•よだれがすごく出る(流涎)
•倦怠感
•頭痛
•眠気
•めまい
つわりの対処
1.生姜の活用
指圧、鍼、生姜、ビタミンB6、制吐剤などの使用でつわりが軽減するかどうかを研究した資料があります。
複数の研究で、生姜の使用で効果が出ています。
また、制吐剤の使用も効果があるとの研究結果ですが、まずは自分でできることから始めてみましょう。
今の時期、薬味に生姜を添えて冷奴を召し上がったり、生姜を添えた味噌汁を少し飲んでみたり、下の柑橘のところで紹介するように飲み物に入れてみるのも良いでしょう。
2.柑橘を活用する
直接柑橘のみを摂取するだけじゃなく、風味付けに使ったり、水+蜂蜜+レモンを少し絞ったところに生姜の絞り汁を垂らして飲むのも良いでしょう。
つわりの時、柑橘系を欲したり、楽になったりする一方で、匂いでダメな方もいます。
状況に応じて用いて下さい。
なお、柑橘系は魚の毒消しになるため、魚が多い人は楽になることもあります。
3.無理して食べない
身体に必要なことが起こるべくして起こっています。
食べられない時には、無理に食べません。
水さえも吐くような時は、受診が必要です。
下記の「こんな時には受診が必要」を参照して下さい。
4.食べられるときに食べられるものを食べる
食べられそうなら、消化に負担のかからないものを少量ずつよく噛んで食べる。
起き抜けが気持ち悪くてダメな人、夕方がダメな人、疲れると吐きそうになる人、など症状の出方は人それぞれです。
水分だと吐く場合でも固形のものは食べられる場合が有ります。
水分の多いものは吐きやすい傾向があります。
とはいえ、消化の良い葛でリンゴなどを溶いたものや、おかゆやスープなど、食べやすい野菜やフルーツなどを、少量ずつゆっくりよく噛んで召し上がってみて下さい。
冷たいものは喉越しが良くて食べやすいことが多いです。
ですが、アイスクリームやヨーグルトなどの乳製品は消化に負担をかけますので、吐くことが多いです。
特に、砂糖を多く含むものは、消化器に負担が多く、緩めますし、冷やしますから、注意が必要です。
市販の清涼飲料水は、多量の砂糖やそれに代わるものが多く含まれています。
電解質補給に、と敢えて摂取される方もよくいらっしゃいますが、上で紹介した柑橘を絞った水や「水+ひとつまみの塩+黒糖+好みで柑橘絞る」の方が体への影響は少ないでしょう。
5.怠かったら横になって休む(テレビやスマホ、PC見ない!)
怠いのは休めという身体からのサインです。
眠いのも、身体を休めろというサインです。
くれぐれも、横になって暇だからと、目を酷使するようなテレビ、スマホ、PC、読書などはやめておきましょう。
6.足湯してみる
そんな元気ない?!
足湯の方法は下記を参考にして下さい。
神経系の緊張が緩むこと、冷えの解消にもなること、血流が良くなることで、消化器の働きも改善されることがあります。
ただ、気分がすぐれない時には、入浴する元気さえありません。
座って足湯する元気さえないかもしれません。
そんな時は、調子の良い時間帯に行うか、無理せず横になって休んで下さい。
お風呂をシャワーで済ませずに、湯船につかることもおすすめします。
7.温湿布してみる
そんな元気ない?!
横になっていてもできますので、取り入れてみて下さい。
特に、目を酷使しているような場合は、目に温タオルを当てることで、緊張が緩みます。
後頭骨、肩甲骨、骨盤は連動していますので、目の緊張が解けることで、骨盤の動きにも影響してきます。
方法は、下記の記事を参考にしてください。
ご主人など、ご家族が準備を手伝ってくれると良いですね。
8.深呼吸
深い呼吸は、全身の血流を増すとともに、神経を落ち着かせることもできます。
内臓のマッサージにもなり、消化器の働きを助けます。
こんな時には受診が必要
もし、何も食べられなくて、水分さえも吐くような場合は、脱水や、他のリスクもあります。
重症妊娠悪阻という診断がつく状態になっていることもありますので、症状がひどい時には医療機関を受診してください。
脱水の兆候は、以下のようなことです。
•粘膜が乾く
•皮膚が乾燥する
•尿の回数が少ない、尿の色
•めまい
•なまあくび
身体に聞いてみる
妊娠すると、骨盤が緩む方向に動きます。
骨盤が開いていきます。
それが、緊張が強いと、骨盤の動きが悪くなります。
身体が硬くて、骨盤の動きが悪いとどうでしょう。
これまた、骨盤が開いていきにくいですね。
身体は緩めて骨盤を開いていきたいんです。
緩めるということは、リラックスする副交感神経が働かないといけませんね。
また、子宮の血流を増やし、赤ちゃんをお腹の中で育てなくてはなりません。
ということは、いつも以上に子宮へのエネルギーを増やさないといけない状態です。
それが、消化器に負担ばかりかかっていては、肝心の子宮への血流が回らないことも考えられます。
例えば、お昼ご飯をお腹い〜っぱい食べたら、苦しくて、眠たくなりますよね。
消化器にたくさんの血液が回るので、脳の血流が少なくなり眠たくなります。
だから、眠いとか、怠いとか、吐くとか、食べてないと気持ち悪いとかいう形で、なんとか身体を緩めようとしているんじゃないでしょうか。
自分の身体に聞いてみてください。
身体を動かし骨盤の動きをよくしていくことや、身体を整えることで、妊娠生活を快適に過ごし、安産のための準備をすることができます。
産後の準備にもなります。
妊娠中の不快症状が緩和されたり、安産のための準備ができたというご感想は下記の記事です。
参考にして下さい。
むくみや身体が楽になるよ。便通改善も。マタニティヨガのご感想
つわりが落ち着き動く元気が出てきた頃に、マタニティヨガもオススメです。
YouTubeでマタニティヨガの動画を発信しています。