母乳不足?産後2週間の実体験。旦那さんのこんな姿勢に助けられました。
主人の淹れたコーヒーが世界一おいしいと思っています。
どうも。助産師コーチの馬場佐希子です。
今日は、男性がこんな姿勢でいてくれると、育児が始まった頃は助かるな、ということを書きます。
- 子どもが生まれて、何をどうしたら良いのか分からない男性
- パートナーの地雷を踏んでイライラされる男性
- 子どもができてから、パートナーにイライラする女性
の役に立てるとうれしいです。
ただ、いざ大変!!めっちゃ大変な産後の時期になってからパートナーシップを考えるのでは、ちょっと遅いかなと感じています。
産後クライシス、産後うつになる前に普段の何気ない日常の中で、いかにお互いのことを深く知っていくかがとても大切です。
その上で、何を大切にできるかということがお互いの信頼関係を強めていくように感じています。
産前からピンチ!!になる前にパートナーシップを考えていくにはコーチングがとても役立ちました。
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馬場
母乳不足については下記の記事も参考になります。
母乳不足?本当に母乳が足りない?母乳不足かどうかを判断する5つの判断材料。
「母乳が足りない?生後2週間で不安を感じています。」にお答えします。
私も、実は母乳不足を感じたことがあります。
その経験と、主人の言動が助かった点は次のようなことでした。
母乳不足を感じたのは産後2週間頃
はっきりと覚えているのは、産後2週間頃です。
この時、ミルクを足そうとしたことがありました。
でも、ミルクを足さなかったのは、主人の応援があったからです。
母乳不足を感じた実体験
産後2週間頃、夕方から夜にかけて、赤子がとにかく寝ないんです。
おっぱいが終わって、寝たなーと思って下ろす。→ギャン泣き。
それを何度も繰り返すんです。
赤子は腕の中でとろとろ寝ていますが、私は寝られず。
おっぱい飲ませて寝たなー、と思って下ろす。→ギャン泣き。
おむつ変えて、おっぱい飲ませて、ちょっとしか吸わずに寝た。→下ろすとまた泣く。
また吸わせて、寝た。→下ろすと泣く。
もうこれはおっぱいじゃないな
馬場
と思って、抱っこで寝かせる→寝たなーと思って下ろす→泣く
まんまる抱っこや、おくるみで巻いたりして、抱っこで寝るのは寝るんです。
でも、長くは寝ないんです。
下ろすと泣きます。
母、全然寝れませんけど。
そして、もう・・・横になりたい・・・
馬場
時間ははっきり覚えていませんが、20時〜24時・1時までとか、そんな感じだった気がします。
私は眠い。
近所迷惑も気になる。
あまりに赤子が泣くので、母乳が足りないのかも?と思いました。
産後の女性の身体
産後2週間って、女性はまだまだ身体を休めたいんです。
あまり長い時間立って抱っこしていると、横になりたくなったのを覚えています。
お産って、全治6ヶ月以上の外傷と同じようなものです。
おっきな事故にあって、たくさん出血して、傷もできて、筋肉とか靭帯とか伸びたり傷ついたりして、関節までゆるくなっちゃって、そんな状態です。
だから、産後2週間頃なんて、まだまだヘロヘロなんです。
また、母乳を1ℓ作るのに、500ℓ(/24時間)の血液を必要とします。
それだけ、血液が母乳に使われているわけですから、そりゃしんどいですよね。
2月の夜は寒かった
赤子は2月生まれでしたから、夜はめちゃくちゃ寒かったです。
あったかいお布団で横になりたい。
馬場
こんな日が3〜4日続きました。
1日目
あら、よく泣くな、という感じで、ぼーっと過ごす。
2日目
あんまり泣くので疲れてきて、母乳不足もあるかとミルクを足そうとして、上記のやりとり。
3日目
布おむつのせいかと思って、紙おむつにしてみることを検討。
布おむつのまま続行。
そんなこんなしているうちに、それほど泣くこともなく、またなんとなくおっぱい飲んだら寝てくれる日常に戻りました。
特別に日中変わったことがあったわけでもないので、おっぱいを欲しがる時期だったんだと思います。
どこで母乳不足を判断するか
先日の、母乳不足?本当に母乳が足りない?母乳不足かどうかを判断する5つの判断材料。の記事から、母乳が足りているサインに合わせて、考えてみます。
まず、私の出産後からの様子はこんな感じです。
完全母乳で育てられたらな、と入院中からミルクは足さずにいました。
お産の直後から母児同室で、おっぱいをちょこちょこ飲ませていました。
- 生理的体重減少・体重増加の時期
生理的体重減少は生後3日には下げ止まって、退院時には体重増加も確認できていました。
- 赤ちゃんの様子
見た目的にも、ふっくらしていく感じがみえたり、つやつや元氣いっぱい。
- 赤ちゃんの排泄状況
うんちもおしっこも10回以上でよく出ています。
- 授乳中の様子
おっぱいを、くっくっと言いながら飲んでいます。
射乳があったり、飲まれている感覚があります。
- 授乳時間と授乳回数・授乳間隔
1回の授乳時間は30分程度で、だいたいは満足したら寝る、という感じでした。
授乳回数は10回〜12回程度です。
これらの授乳や赤ちゃんの様子から、母乳が足りていないようには客観的には見えません。
授乳のリズム
産後2週間頃のこの時期は、まだ授乳のリズムができていません。
授乳間隔が3時間くらい開くこともあれば、1時間のこともあります。
赤子が欲しがるタイミングで授乳していきます。
だいたい、授乳のリズムができてくるのは3ヶ月頃と言われます。
だから、産後2週間なんで、全然授乳のリズムができていなくてオッケーなんです。
母乳不足?と不安になる→ミルクを足そうとする。その時の主人の行動
ここから、主人がとった行動や姿勢を紹介します。
- 寝ない赤子を、彼が抱っこ→寝る
- 水の音を聞かせてみる(赤ちゃんが泣き止むとネットで調べたらしい)→泣き止む
➡︎下ろすとギャン泣き。
- それでも、ミルクを足すことには否定的
明日も仕事だし早く寝たいだろうなー。
ご近所さんの迷惑だよなー。
馬場
と、ついに、
ミルク足そうか
馬場
とミルクを準備しようとしたら、バッサリ。
必要ない。
主人
そっか。
馬場
またおっぱい吸わせて→下ろして→泣く。
やっぱりミルク足そうか。
馬場
いらんやろ。
主人
またおっぱい吸わせて→下ろして→泣く。
・・・
馬場
赤子ギャン泣きのまま、ミルクを準備していると
お前、ミルクに何が入っとるか知っとんか?!
主人
ミルクの成分について、グルタミン酸ナトリウムまで入っている、という話を夫婦でしたばかりだったのです。
結果的に、ミルクを与えることはしませんでした。
この主人の発言には、いろんな意見があると思いますが、あえて書きました。
普段の食事に氣をつけている私に、こう言えばミルクは飲ませないだろう、と主人も判断したようです。
ミルクがどうやってできていて、何が入っているかは、それなりに知っていましたが、それでも母乳が足りないのかも?と不安に思った私は、飲ませてみようと思ったのです。
どこで折り合いをつけるか、そういう感覚も大事にしていけたら、と思います。
母乳育児を応援してくれる姿勢が助かった
私の場合、たまたまミルクを足さなかったので、ミルクを足した場合とは比較できません。
もしミルクを足して、それで赤ちゃんがまとまって3時間とかよく寝たら、やっぱり母乳が足りなかったんだ、と思ったでしょう。
赤子が泣いたら「おっぱい足りないんじゃない?」と母に言われることもあって、華麗にスルー!していたつもりが、どこかで気になってもいました。
だから、主人が母乳育児を応援してれたのは、助かりました。
客観的には母乳で足りていると判断できますが、助産師であっても我が子となるとこんなもんです。
人から言われることもなおさら気になります。
つくづく思いますが、育児は頭でするもんじゃないですね。
なんとなく赤ちゃんの欲するままに授乳していたら、そんな苦もなく完全母乳だった、みたいになれたら楽ちんですね。
旦那さん、あなたの帰りを待っています
夕方にはヘトヘト。
夜はヘトヘトを通り越して、すっかりヘロヘロです。
一日中赤子と一緒で、たくさん泣く日なんかは特に、旦那さんの帰り(=助っ人の登場)が待ち遠しいわけです。
人の手があるだけで助かる
ヘロヘロになっていますから、帰宅直後から、
ちょっと抱っこ、変わってくださーい
馬場
ってなります。
3kg、4kgの子どもでも、ずっと抱っこしてたら、そりゃ疲れますよね。
前述の通り、産後は大怪我した後みたいな身体で、無理がきかないし、しんどいんです。
人手が増えてばんざーいっ!です。
いやいや、こっちも仕事で疲れてるしっ!
男性
そりゃそうですよね。
お仕事、お疲れさまです。
いつもありがとうございます。
我が家の場合は、主人がそういったことを言うことがありませんでした。
おそらく、育児の大変さを分かってくれてたんだと思います。
この大変さを分かってくれてる感にかなり助けられました。
もちろん彼にとったら、赤子がかわいいのもあったと思います。
協力する姿勢が助かる=大変さを理解してもらえていると感じる
もちろん旦那さんも、外で仕事してきて大変ですよね。
疲れて帰ってきたら、あったかいご飯出したいなって思います。
おいしくご飯食べて欲しいなって思います。
ゆっくり休んで欲しいなって思います。
産後2週間のこの時期は、家事などの一切は母や主人に手伝ってもらって、私は休むことと育児に集注しています。
ご家族に頼れない時は、社会資源もありますよ。
でも、赤ちゃんギャン泣きで、私は半泣きで、旦那さんもゆっくりなんてしてられません。
ご飯はそこそこに、抱っこを変わってくれることもよくありました。
私はヘロヘロで、彼が赤ちゃんを抱っこして、ぐるぐる歩き回っていました。
私はそこで、
申し訳ないなー
馬場
と感じていました。
(まだ、新婚でかわいかったしね、私。)
けど、今思えば、ふたりの子どもなんだし、仕事している大変さと、育児の大変さは別物だから、罪悪感を感じる必要はなかったかな、って思います。
ただ、立場が違えば状況も違って、大変さはそれぞれ違うから、お互いの状況を認め合って、協力し合えたらいいですよね。
私は主人の、協力してくれる姿勢にかなり助けられました。
いらんこと言わない
また、この時期だけは(妊娠中も)余計な一言がなかったです。
自分のことは自分でお願いします
お〜い、あれどこにある?
主人
ちょっとそれ持ってきて。
主人
いやいや、自分でやって下さい。
馬場
なぜに靴下とシャツがここにある?!
馬場
普段は、こんな感じですが、赤子が小さい時は期間限定で、自分のことは自分でやっていましたね。
プラス、布おむつ洗ったり、ご飯作ったりしてくれていました。
きっと心掛けてやってくれていたんでしょうね。
まとめ
旦那さんが産後すぐにやってくれると助かることはこんなことでした。
- 妻の気持ちを応援する・尊重する
- 早く帰宅する
- 理解を示す・共感する
- 手を貸す
- 余計なこと言わない
- 自分のことは自分でやる
主人は、察してくれたので、あまりたくさんのことを言いませんでしたが、お互いの理解を深めるために、相手に状況を伝える、というのは大切ですよね。
2019年に年の差が大きく開いて3人めを出産しました。
この時にも、私の大切にしている育児や家事に対する考えを主人がとても尊重してくれたので、産後すぐの寝不足、からだがガタガタボロボロで大変な時期にとても支えになりました。
急ごしらえのパートナーシップでは、いざという時にイライラも募るかもしれません。
何もない日常の中で、いかに信頼関係を築いておくのかが、とても大切だと感じています。
それには、コーチングがとても役に立ちました。
(2020年1月追記)
馬場
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おしまい。