マタニティヨガの呼吸ーお産の時にも役立つ5つの効果

どうも。「産前産後の身体パートナ」の馬場佐希子です。
今日は呼吸の話です。
マタニティヨガでも、意識的に呼吸についてお伝えしています。
マタニティヨガで取り入れている呼吸の5つの効果
呼吸が役に立つのは、次の5つのことです。
1.便秘解消
2.緊張緩和ーリラックス効果
3.痛みを和らげる
4.赤ちゃんにたくさんの栄養を酸素を送り届ける
5.身体を整える
1.便秘解消
半数以上の妊婦さんが、排便困難感、硬便、残便感などの、お通じに関する不快症状の悩みをお持ちです。
妊婦さんは、どうしても便秘になりやすいです。
それは、次のような理由からです。
- ホルモンの影響(プロゲステロンの増加)で腸の動きが悪くなる
- 妊娠子宮が大きくなり物理的に腸が圧迫される
- 妊娠中期から後期にかけては消化管通過時間が長くなる、など
なぜヨガの呼吸で便秘が解消されやすくなるかというと、ヨガの呼吸は腹式呼吸で内臓マッサージになるからです。
むくみや身体が楽になるよ。便通改善も。マタニティヨガのご感想
お腹を膨らませて呼吸します。
横隔膜と骨盤底筋は連動して動くので、骨盤底筋への刺激にもなります。
2.緊張緩和ーリラックス効果
想像して下さい。
あなたが初めて経験することで、何をさせるのか分からない時には、どんな格好になりますか?
•肩が上がって、縮こまる?
→呼吸が浅くなる。
•緊張し過ぎて、息してない。
→浅くなるどころが、呼吸が止まってる!!
そんな時、深い静かな呼吸をすることで、副交感神経の働きも借りて、落ち着いてきます。
3.出産の痛みを和らげる
痛みが強い時も、緊張している時と同じように、身体がきゅーっと硬くなって縮こまります。
お産でリラックスが必要な理由はこんな点です。
上の記事に、こんな写真を載せています。

緊張状態
緊張状態は、全然皮膚も伸びませんから、痛みを強く感じます。
また、これでは、伸びていかないから、縮こまった肺に酸素が入っていくでしょうか。
深い呼吸は出来なそうですね。
こちらは、リラックスして無駄な力が抜けている状態です。
この状態だと、あそびがあって、ビヨーンと何の抵抗もなく伸びていきます。
この状態では、痛みの閾値も変わりますし、これだけ伸びるということは、これだけ息も入っていけるということです。
私がマタニティヨガをおすすめする、たったひとつの理由。も参考になります。
4.赤ちゃんにたくさんの酸素や栄養を送る
お腹の中の赤ちゃんは、どこから酸素や栄養をもらうのでしょうか。
あなたからですよね。
ということは、あなたが深い呼吸をすることで、お腹の赤ちゃんにたくさんの酸素や栄養を届ける助けになります。
例えばお産の最中のこと。
陣痛が来ると、子宮の内圧が上がります。
ぎゅーっと締め付けられるようなイメージです。
その状態は、苦しいですか?
快適ですか?
やや苦しいですよね。
それが赤ちゃんの状態だとイメージしてください。
その状態をいかに楽に過ごせるか、ということです。
あなたができることは、次のようなことです。
•リラックスして過ごす。
→無駄な力が抜けて、お腹がふわふわで温かい状態
•深い呼吸で酸素や栄養を赤ちゃんに届ける
5.呼吸で身体が整う
深い呼吸は、それだけで身体が整っていきます。
例えば、痛いところがあれば、そこに向かって息を吸いいれて、そこから息を吐いていくと、だんだんと楽になってきます。
これはお産の時にもとっても役に立ちます。
実際にどのように呼吸すればいいのか
こちらの記事で書いていますので、参考にして下さい。
突然、深い呼吸をして下さいと言っても、できるものではありませんね。
だから、今すぐ始めて下さい。
そして、とにかくコツコツ続けてください。
意識することから始めて、それが自然とできるようになるまで、身につくまでやっておかれると良いです。
妊娠、出産って、非日常的な、ある種突発的な出来事ですよね。
そんな平時の状態ではない時に全力が発揮できるようにするためには、余計に準備しておく必要があります。
できることを続けて下さいね。
マタニティヨガでお待ちしています。
*2019年現在、ヨガのレッスンは休止しています*
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