新学期の子どもの不安を助長するやめた方がいい親の声かけ
どうも、TCS認定コーチの馬場佐希子です。
今日から新学期という方も多かったのではないでしょうか?
ところで、新年度はお母さんご自身の変化ももちろんあるかもしれませんがそれ以上にお子さんの進学・進級で親子ともに気持ちがざわつきませんか?
気持ちがざわついた時にお子さんの不安や心配を軽減させるような安心感のあるコミュニケーションができたらいいですよね。
- お子さんの話をよく聴く
- 褒める
- 生活のリズムを整える
- 親は淡々といつもと変わらず過ごす
など、やったらいいことはたくさん情報としてお持ちかもしれません。
加えて、知らず知らずのうちに無意識にやってしまっていることをやめるだけでも、実はお子さんの不安定なこの時期をサポートできることになるはずです。
というわけで、進学・進級の新年度にお子さんとのコミュニケーションで特に心がけたい無意識にやってしまっていることをやめるということについて今日は書いていきます。
お子さんへの声かけ、あなたが聞きたいこと・知りたいことになっていませんか?
新年度を迎えて、お子さんの様子が気になるお母さんは次のようなことが気になるのではないでしょうか。
- 新しいクラスでお友だちと大丈夫だったかな?
- 新しい環境になじめたかな?
- 先生、誰になったかな
- 勉強はついていけるかな
など
お子さんの様子を知りたいばかりに、お子さんにいろいろ話を聞きたい! と思われますよね。
私も、ひとりの母親として子どもの様子を聞きたいなと思います。
お子さんの様子を知りたい時に、あなたは何て声をかけますか?
ちょっと考えてみてください。
いろんな声かけがありますよね。
これはやめた方がいいかもしれない、と思う声がけをお伝えしますね。
それは 「学校、どうだった?」です。
学校を「お友だち」や「先生」「保育所」「幼稚園」 などに置き換えてもらってもいいのですが、この質問はやめた方がいい、というのが私の考えです。
なぜやめた方がいいのか、というと ズバリ!答えたくなる質問ではないからです。
答えたくない質問をズケズケと聞かれると、お子さんの負担になってしまうかもしれません。
あなたご自身が質問された時に置き換えて考えてみてください。
「〇〇どうだった?」 と聞かれて、本音を答えますか?
私なら、答えるのが面倒になったり考えるのが面倒で
「ん、よかったよ。」
「まぁまぁかな。」
「楽しかったよ。」
「うん。」
など、テキトーに返事しちゃいます←
お母さんが聞きたい・知りたい質問になっていて、お子さんが考えたい・答えたい質問ではないんですよね。
すなわち、会話のベクトルがお母さんに向いている自分本位な質問と言えそうです。
お子さんの不安を助長してしまうかもしれない懸念も
そして「〇〇どうだった?」の質問には質問した側=つまりお母さんの不安や心配が投影されているんですよね。
お母さんの不安や心配はことばの裏メッセージからもお子さんにはしっかり伝わっているものです。
あなたの子ども時代を思い出してみてください。
そんな経験はありませんか?
私が子どもの頃のことで良い例が思い出せないので、つい最近の妊娠期間の例を紹介します。
予定日を過ぎても産まれない私と赤ちゃんを、義母がものすごく心配してくれたんですよね。
そして、次のような声をかけられました。
「大丈夫なの?」
「しっかり食べてる?」
「もっと歩いた方がいいんじゃない?」
「だから産まれないのよ。」
義母の心配も分かりますし、産む本人よりも周りで見守っている人の方がある意味では大変なのかもしれないのはよく理解できるつもりです。
ですが、毎日このような声をかけられた結果、私はものすごく情緒不安定になり、夫の前で涙し感情を爆発させるということがありました。(普段は泣きません)
今ならブログにかけるほどの笑い話ですが、当時は深刻です。
ただでさえ過敏になっている妊娠中に、義母からの心配や不安をそのまま受け取り、私自身も不安定になったという例です。
この例は新学期のお子さんにも置き換えられるのではないでしょうか。
新学期のお子さんも妊娠中のお母さんと同じように、きっと初めての経験や新しい環境で、極度の緊張だったり不安を抱えたりしているはずです。
不安や緊張を抱えている一方で、その初めての経験や心の変動もきっと乗り越えようとしているはずです。
あなたはお子さんを心から応援できるのか?
それとも、不安を助長させてしまうのか。
あなたのコミュニケーションが影響を与えています。
新学期のお子さんを応援できる親のコミュニケーションとは
子どもにとってあなたはどんな親でいたいですか?
子どもの不安を助長するような関わりを知らず知らずのうちにしてしまっているのか
それとも
子どもが乗り越えよう・適応しようとしているそれを応援できる自分でいるのか
日々の些細な関わりの中でも、親としてできることがありそうですよね。
- 親が聞きたい・知りたい質問は子どもにとっては負担となる可能性も十分にあること
- 自分が発したメッセージに親の心配や不安が隠れていないか
これを意識するだけでも、お子さんに声をかけるタイミングや、声かけの内容が変わるのではないでしょうか。
例えば、「大丈夫だった?」という声かけが減るかもしれません。
他にも、話している時の表情が心配や不安から、安心できる表情に変わるかもしれません。
特にことば以上に、非言語のコミュニケーションから多く伝わる部分があります。
今日のブログでは、やめた方がいい声かけをお伝えしましたが、実はことばで何を伝えるか以上に、非言語のコミュニケーションで伝わることの方が圧倒的に多いです。
非言語のコミュニケーションで伝わることが90%以上と言われています。
非言語コミュニケーションについてはまた別のブログでご紹介します。
私も母親として日々成長中です。
失敗や反省を繰り返しながらコミュニケーションを修正しているので、いっしょに見直していきましょうね。
それでは、また。
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